HSAの使い方で、ほとんどの人が知らない「隠し技」があります。
医療費が出るたびにHSAから払い戻していませんか。実はそれ、かなりもったいないんです。
そもそも「後払いレシート戦略」って何?
一言で言うと、**「今かかった医療費をHSAから払わずに現金で払い、レシートを保管しておく。そして何年も後に、そのレシートを使ってHSAから非課税で引き出す」**というものです。
「え、何年も後でも引き出せるの?」と思うかもしれませんが、これは合法なやり方です。HSAのルールには「医療費を払ってから○日以内に払い戻せ」という期限が存在しません。つまり、10年前・20年前の医療費レシートを使っても、今のHSA残高から非課税で引き出せる。のです
なぜこれが最強なのか
たとえば今年、歯の治療で$500かかったとしましょう。
普通の使い方: HSAから$500を払い戻す。節税にはなるが、それで終わり。
後払いレシート戦略: $500を現金で払い、レシートを保管。HSAの$500はそのままS&P500インデックスに投資しておく。20年後、その$500は仮に年率7%で運用されていれば約$1,930に成長している。そのタイミングで20年前のレシートを使って$500を引き出す……のではなく、$1,930丸ごと非課税で引き出せる。
引き出せる金額は「レシートの金額」ではなく「現在のHSA残高からその金額分」。投資で増えた利益も含めて、まるごと非課税で受け取れるのです。
具体的なやり方 — 3ステップ
病院・歯科・眼科・薬局など、HSAの対象となる医療費はすべて現金(またはクレジットカード)で支払い、レシートや領収書を必ず保管しましょう。
保管方法はデジタルが断然おすすめです。紙のまま保管すると数十年後に見つからなくなるリスクがあります。Google DriveやDropboxに「HSA Medical Receipts」というフォルダを作り、年ごとにサブフォルダを分けてPDFや写真で保存しておきましょう。
対象となる医療費の範囲は意外と広いです。歯科・眼科・処方箋はもちろん、メンタルヘルスカウンセリング・補聴器・鍼灸(条件付き)なども含まれます。 詳細はIRS Publication 502に記載
払い戻しをしない分、HSAの残高はそのまま残ります。これを現金のまま置いておかず、インデックスファンドなどに全額投資しましょう。
現金で置いたままだと、せっかくの非課税口座がただの普通預金になってしまいます。投資に回すことで、複利の力が何十年もかけて働き続けるのです。
数十年後、まとまったお金が必要になったタイミングで保管しておいたレシートを引っ張り出します。「この医療費の払い戻しです」という形でHSA口座から引き出せば、税金もペナルティもゼロなのです。
引き出すタイミングに制限はありません。来年でも、10年後でも、30年後でも構わない。レシートが残っている限り、いつでも使えるのです。
注意点・落とし穴— これだけは守って
レシートは必ず永久保管が必要(IRS監査対応)。
同じ医療費を二重請求はNG。
HSA拠出年より前の医療費は対象外。
すでにHSAで払い戻した費用は使えない。
必ず税理士・FPに確認を
まとめ — 今日からできること
後払いレシート戦略を始めるのに、特別な手続きは何もいりません。
今日から医療費を現金で払い、レシートを写真に撮ってGoogleドライブに保存するだけでいいのです。それだけで、数十年後に大きな非課税の引き出しができる「権利」を少しずつ積み上げていけるのです。
渡米してすぐにHSAを始めていたら、そしてこの戦略を知っていたら、、、でも今からでも遅くはありません。
HPHD保険のプランに加入している限りHSAのメリットを享受したいと思います。
みなさんもぜひご自身の健康保険プランを確認してみてください。
HSAの対象医療費の詳細はIRS Publication 502を参照。本記事は情報提供を目的としており、個別の税務・投資アドバイスではありません。詳細はFP・税理士にご相談ください。

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